今年の大河ドラマの江姫の母であるお市の方と浅井長政、織田信長のお話です。この話では、織田信長とお市は義理の兄妹として書かれています。
私のイメージとしては、お市の方は男勝りな美人っていう感じだったですが、このお話では結構儚げな感じがしました。
信長も怖いイメージはありますが、義理の妹への気持ちに悩む姿は印象的です。あのとき、お市を受け入れていたら、長政とくっつくこともなく、話は変わっていたと思うと、確かに信長としては、長政に横からかっさらわれた感がありますよね。
違和感を感じたのは、長政とお市の出会いのシーン。
信長の城にやすやすと忍び込み、あまつさえ、お市の方の部屋に泊まったり、朝ご飯食べたりとか、絶対にばれないはずがないと思うし、お市を連れて、下町に出かけて戻って来て、一夜を共に・・・。ありえないしー。
作り話といっちゃーそれまでなんだけど、実在の人物をモデルにしていると、気になっちゃいました。登場人物の名前とか地名とかが架空の方がよかったんではって。
史実では、長政は信長に攻め滅ぼされて、お市はいったん信長の元に戻ったあと、最後は柴田勝家に嫁いで死んじゃうんですけど、このお話では、茶々が生まれて幸せなところで終わってます。
ここで終わってよかったかもって思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ルルル文庫
- 感想投稿日 : 2011年2月22日
- 読了日 : 2011年2月21日
- 本棚登録日 : 2011年2月22日
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