紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

著者 :
  • 朝日出版社 (2015年4月25日発売)
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本棚登録 : 1020
感想 : 110
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100分で名著の『群集心理』の解説で著者を知った。デビュー作らしい本書を読んでみた。とにかくひねくれていて皮肉を逐一挟む。自覚のある学歴コンプレックスを拗らせている。全体的にわかりにくい。でも「わかりにくい」で片付けるのも著者の言う「紋切り型」なのかなと思うとスッキリしない。多分ここにレビューを書くくらいの元気がある時の私とは合わない本。心が不健康な時には楽しめそう。全部の章は読めなかったけど、月曜の自殺者と情熱大陸の話は面白かった。情熱大陸や半沢直樹=頼んでもないのに入ってくる栄養ドリンクで、ザ・ノンフィクションやタモリ倶楽部のような失敗してもありののままの人生を夜に持ってきた方がいい。というような内容。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年2月7日
読了日 : 2022年2月7日
本棚登録日 : 2022年2月7日

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