社会通念へ迎合しない姿勢が至る所で炸裂。
ほのぼのとした子育てエッセイではない。
賛否はあるとして、こういうことを深く考えて発信するというのも作家さんの社会に対する役割なのだと思う。
相手の経験の有無で話題を変える必要はない
→わかるけど、子供がいない人に子供の話ばかりするのは気が引ける…でも育休中は子供のこと以外にあんまり喋ることがなかったり。子供を持つことについてはオープンにしていないプライベートな事情があるかもしれないから躊躇するところもある。それは決して子供がいない人を軽んじてるわけではない。相手が話しやすい話題を振る(人によって話題を変える)というのも配慮なのではないか。
かわいそうな人を助けるのではなく、困っている人を助ける(いわゆる努力が足りないような自己責任の人も助ける)それは自分のため
→作者の言う通り、困っている人をスッパリと2種類に分けることはできないと思うし、がんばってないのに支援を受けている人を疎ましく思う気持ちもわかる。でもそういう人たちが路頭に迷うことのデメリットを考えると支えるしかないのかとも思う。最低ラインは国が保障し、それ以上のいわゆるがんばる困っている人にはさらなる支援があると良いと思う。
家族のためになんて恩着せがましい
子供と過ごす時間や家事の時間も全て自分の時間、その時間が何にならなくてもいい
→これは耳が痛い。効率的、要領よくが好きだからだろうか、延々と続く子供との時間にうんざりしてしまうことがある。〜してあげてる、なんていうのもこれに近いと思う。これじゃ見返りを求めてしまって余計にイライラするよね。
- 感想投稿日 : 2022年7月27日
- 読了日 : 2022年7月26日
- 本棚登録日 : 2022年7月26日
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