創竜伝(7)黄土のドラゴン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1996年2月2日発売)
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感想 : 18
3

 竜堂四兄弟は、ついに自分達のルーツを辿る旅の最終目的地……。
 昆崙へと向かい、中国本土へと乗り込む。
 もちろん、そんなに簡単に昆崙へと辿り着けるはずもない。
 そのためにはまず、政治犯収容所にいるという1人の老人を助けるところから始まってしまう、というなんたる理不尽!笑
 おまけに助けた老人は、兄弟の中で一番美形である続の背中に乗りたがる。
 続としては不本意極まりないけれど、年長者は大事にしなければならない、という竜堂家の家訓と。
 生きた四兄弟の法律、長兄に頷かれてしまったら、さすがに続にも拒否権はなくなる。
 救い出された、政治犯のおじいさんは、長い道のりを続の背に乗って過ごすことになる。

 そして更に、ちょっと敵としては出来過ぎな小早川様。
 今回の巻でも遺憾なく存在感を放ってくれていて、もういらない! と言いたくなるところだけれど、彼女の力も人並みではないようなので、要注意。

 最終的には、中国軍隊がお馬鹿をやって、4人が龍に覚醒して、そのままの姿で昆崙を目指すことになるけれど、辿り着いた先はどうやら、ちょっと怪しげな霧が漂う場所。
「竜泉峡」と呼ばれる場所らしいけれど、余り続たちには手加減をしてくれなさそうな場所。
 ここからどういう展開になるのか、とても楽しみです。
 実は方角さえ分かっていれば、最初からこの形で昆崙に向かっていた方が早かったんじゃないのか……というツッコミは聞かなかったことにしておくので、黙っていてくださいね。

 また、こんなところまで奈津子様が追って来れるのかどうか……実はそれも楽しみだったりします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(日本)
感想投稿日 : 2013年10月8日
読了日 : 2013年10月6日
本棚登録日 : 2013年10月8日

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