電子機器メーカーの営業である坂上真弓は、バイトとして現れた井原峻之に驚く。
坂上は井原と高校時代に親しくており、坂上は井原のことを「親友」だと思っていた。
けれど、井原は坂上の前から何も言わずに姿を消し、坂上はそのことをずっと忘れられずにいたのだ。
そんなある日、井原と二人きりになると
「あのころから俺のこと、好きだったろ……」
と言われ
という話でした。
突然、切られてしまった坂上の戸惑いもよくわかるし。
少し歳をとってから読むと、切らざるを得なかった井原の気持ちもわかる。
どっちもわかるから切なくて辛い恋だったのだけれど、二人が幸せになってからは、ふいに魅せる坂上の素直さがとてもかわいらしくて、かなりときめきます。
切なさの中に甘さがあって、とてもいい小説でした。
二人が気持ちを伝え合うところなんて、もどかしくてうまく伝わらない切なさで思わず泣いてしまいました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(BL)
- 感想投稿日 : 2019年12月22日
- 読了日 : 2019年12月22日
- 本棚登録日 : 2019年12月22日
みんなの感想をみる