河東一馬は、警視庁に勤める検挙率No.1刑事。
しかし、その無鉄砲な捜査方法は、大きなマイナスにもなっていた。
その一馬が、科学技術研究所に顔を出すと、見慣れぬ男が一人。
本日付けで配属となったその男は、名前を神宮聡志と言い、クールな上に優秀な研究者だというが、配属早々、一馬に向かってきつい皮肉をぶつけてくる。
その後も二人は度々顔を合わせるが、度々ぶつかってしまう関係になる。
決して良好とは言えないその関係は、一馬が聡志の過去を知ったことで変化し始める。
おまけに、聡志の過去の事件を捜査する手助けをし始めた一馬は、相手の男に捕まえられ屈辱的な行為を強いられそうになる。
間一髪で、助けられた一馬だが、そのことがきっかけで聡志と身体の関係を持つことになってしまう。
そこで問題となったのが、どちらが主導権を握るのか……。
一方は、女好きで極ノーマルなワイルド行動派刑事。
そしてもう一方は、男が好きだが攻めな白衣のエリート研究者。
果たしてベッドの上での主導権を握るのはどちらなのか⁉
という感じでした。
どちらも一癖ある感じの大人が、親しくなるうちに恋愛感情になっていくのだけれど、そこにも男のプライドってやつがあって、問題が一つ湧き上がってくるという感じでした。
最後、どっちがどうなったのかは、余裕がある方が折れて、いいようにしてやった感があるので、この先の話が出ているそうですが、その時はどうなっているのかわからないなー、と思っています。
次の巻で、逆がありえるのかどうかは、完全に作者さんの好みなのかな、と。
意地っ張りなそれぞれに仕事のプライドを持っている男同士のぶつかり合いがお好きな方にはオススメです。
- 感想投稿日 : 2013年3月21日
- 読了日 : 2013年1月21日
- 本棚登録日 : 2013年3月21日
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