感謝する必要のない人がそばにいるってなんて素敵なことかしら。
ん?本の作り方から肝掴まれる。前書き、挿絵、巻尾の用語註釈。更にはその註釈のための写真や説明図。凝ってます。註釈はこの小説設定に合わせたフィクション。
この徹底さが読んでいてウハウハと。読者を楽しませる小技が効いてます。
そして物語はメアリ・シェリーの「フランケンシュタインの怪物」をオマージュ。登場人物の名前を一部拝借。成人にして幼児の脳だから物語として面白くない訳がない。そして龍之介の「藪の中」のように登場人物の語りによって事象は異なってくる。
ベラの思いに驚く。
そうだったのか~ SFでなくなってしまうやん。
註釈だけで68ページも。これを見逃してはなりません。
ドクター・ベラのキャラが「ガープの世界」のガープのお母さんと被ります。
ロシヤの賭博者の男、名前は出てきませんが多分、ドストエフスキーさんでしょう。時代が一緒だものね。
ところで、哀れなるものたちって誰の事?読み手はまんまと作者に騙される。
結局どうなん?ほらほら、やられました。可哀想なあなた。あら?僕の事だったのか~ 残念。さて、映画は本日公開。
ランディモスはこれをどう描くか楽しみ~ エマちゃん 体当たり 大丈夫?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月2日
- 読了日 : 2024年1月26日
- 本棚登録日 : 2024年2月2日
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