頭のうちどころが悪かった熊の話

著者 :
  • 理論社 (2007年4月2日発売)
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本棚登録 : 1272
感想 : 231
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タイトルが最高だったから、ちょっと期待し過ぎてしまった!大人のための寓話集。

『いただきます』と『池の中の王様』が好きででした。

・『いただきます』
食物連鎖を「ぐるぐるまわりだったんだね」「いただきます」と表現したのが素敵でした。

・『池の中の王様』
ヤゴとおたまじゃくしのハテが可愛くて。。
「たとえどんなに離れたって、おれはおまえを見つけられるさ。友だちってそういうもんだぜ。」
「たとえどんなに姿を変えても、ぼくはきみを見つけられるさ。友達ってそういうもんさ。」

トンボとカエルに変わっても本当に出会えたふたりが最後にしたやり取りも好き。
「食べてしまいたいくらい、きみが好きだな」
「おまえにだったら食われてもいいさ」
ヤゴとおたまじゃくしとして最初出会った時は、ヤゴ側が食べようとしていたのも思い出して、そんなふたりの変化しつつも変わらない友情が素敵!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月23日
読了日 : 2024年4月23日
本棚登録日 : 2024年4月23日

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