タイトルからは、アマゾン源流域に暮らす人々と自然を語ったものだと思っていた。実際は写真家である著者の何年かに及ぶアマゾン冒険行の記録だ。たしかに、日本にいては想像することもできないような、圧倒的な自然がそこにはある。動植物の巨大さや、とてつもない大群、あるいは動植物相の豊かさなど、どれをとってもアマゾンでしか体験できないものなのだろう。ただ本書は、残念ながら読み物としての求心性には幾分欠けるようだ。それは、民族学的な調査、あるいは動物や昆虫の研究といった、目的の一途さを持たないことから来るように思われる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
☆紀行・文化/南北アメリカ
- 感想投稿日 : 2014年2月13日
- 読了日 : 2014年2月13日
- 本棚登録日 : 2014年2月13日
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