豊臣時代末期にリーフデ号で来日し、徳川家康の外交顧問となった英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)。
大航海時代に彼が日本を目指した理由、過酷な航海、徳川家康による厚遇と、平戸イギリス商館員たちとの難しい関係、イエズス会などのカトリック勢力との確執など。
"さむらい"となって日本の対外貿易に尽力し、日本に骨を埋めたウィリアムの生涯を描いてます。
のちに七つの海を支配した英国も、海に進出したばかりのこの当時は様々な困難が伴い、多くの悲劇を生み出してました。
船乗りたちの気性が荒い理由も判りますw
著者は英国人で、主に世界に飛び出した英国人冒険家たちについての著作がありますが、やはり日本史についての若干の誤解らしきものも散見されます。
しかし、逆に日本史では独自の歴史用語を使っている我々とは違った視点も提供してくれており、豊臣政権を「王朝」、秀頼時代の(徳川家康・前田利家ら)五大老を「摂政」と呼ぶのは、それが客観的な評価だと教えてくれます。
ニン、トン♪
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史【日本】
- 感想投稿日 : 2007年4月25日
- 読了日 : 2007年4月25日
- 本棚登録日 : 2007年4月25日
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