わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店 (2015年5月15日発売)
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本棚登録 : 224
感想 : 26
3

児童書だけど、子供には少し難しいかもしれない。
大人でも、受け止められたのか、読み手の本質が問われると思う。
短いページ数で淡々と書かれているのでさらっとも読めるし、モヤのように広がる静かな恐怖のようなものも感じる。

最後の1ページがずしりときた。
「地球上の人間全体の中で、日本人にとっては、外人のほうが多い。日本人は、外人にとりかこまれて、この世界でくらしているのに、日本人本位に考えるのでは、わたしたちは地球上に住みにくくなります。」

著者の体験をもっと知りたい。
あの時代を生きるということの壮絶さ、平和になって海外に自由に行き来できるようになった今の時代はあの時代と変わったのか、恐ろしくもある質問をしてみたかった。

星3つにしましたが、これは私の人間力ゆえです。
もっとこの本に値する人間になってから再読したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月2日
読了日 : 2021年5月2日
本棚登録日 : 2021年5月2日

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