久々に純文学作品を読んだ。芥川受賞作品は読んでいないが、なるほど芥川賞作家だなという感じ。
昭和の終わりとともに自死を選んだ父親の戦争体験からその後の人生、老いていく姿を作家にあてた手紙という形にしてつづった小説。本編については目新しいところはないにしろ父親に対する息子の不器用な気持ちが丁寧に描かれていてなかなかよかった。
ただこの手紙を読んだ作家の感想を最後の部分に載せる必要があったのか。ここは読者にゆだねてもよかったのではないか。この部分に関しては納得できなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月29日
- 読了日 : 2012年11月29日
- 本棚登録日 : 2012年11月29日
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