大奥 4 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社 (2008年12月24日発売)
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本棚登録 : 3007
感想 : 137
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本巻は有功と家光の愛の昇華、二人の大奥総取締の話、四代将軍家綱の恋、有功の部屋子で家光の側室すなわち玉栄こと桂昌院の変貌、そして今後もキーパーソンとなる右衛門佐等、盛り沢山の内容となっている。本物の歴史よりある面、面白いかもしれない。加えてテレビ版の方も作りが素晴らしく、映像の華美だけではなく人間関係のドロドロさに拍車がかかっている。時代劇って本当に面白いですね。

テレビではまず、哀れな吉沢悠(牧野成貞の夫)に目が行った。2人の御側用人柳沢吉保(倉科カナ)と牧野成貞との水面下の争いの犠牲となった。綱吉が牧野邸で堂々と元カレ(牧野成貞の夫)と32回も御成りする。挙句の果てに息子まで頂戴する。なんともいやはや。しかし、吉沢悠、老けたな。初老の設定の役柄にピッタリと感ずるも、ちょっと物悲しい。
竜雷太(桂昌院)はNHKの大富豪同心(毎週日曜の早朝)でも良い味を出しているが、こちらでもはっちゃけた素晴らしい演技をしていて、ご褒美として倉科カナとの絡みを戴いている。実に羨ましい限りである。しかし、あの玉栄はどこへ行った?竜雷太の脚が見えたが典型的な老人の脚(異様に細い脚)をしていた。これには興ざめしたが、反面ドロドロとした関係性は予想以上に表現できていた。
山本耕史(右衛門佐)は今巻ではまだ大人しいが、次巻以降での活躍に期待したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2023年2月16日
読了日 : 2023年2月13日
本棚登録日 : 2023年2月16日

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