奔流の海

著者 :
  • 文藝春秋 (2022年1月26日発売)
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本棚登録 : 667
感想 : 85
4

男子大学生と旅館の一人娘、二人の視点から交互に語られる物語。

さすが伊岡瞬さん、不穏な空気で読者をぐいぐい引き込んでいくのが巧いです。
主人公の壮絶な幼少期にハラハラ。
時系列を変えてあるので、どこで繋がっていくのか気になり一気読みでした。

あまりにも数奇な運命。
クセの強い登場人物、小道具、海と山に挟まれた小さな町と東京の対比、天体観測と星の豆知識。
これは何年かしたら映像化される予感がします。
読後感も悪くなく、いい作品だと思います。
少し惜しい★4.5

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月12日
読了日 : 2023年1月12日
本棚登録日 : 2022年12月19日

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