君たちに明日はない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年10月1日発売)
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再読。連作短編集です。

リストラ面接官の主人公の目を通して、さまざまな業種のさまざまな状況、立場にいる「働く人」に出会えます。

「働く」って一言でいえば、ただの四文字なんだけれど、そこに含まれる意味や定義を表現しようとすれば、とても難しいですね。
生きがいややりがいを一番に優先する、お金を得るため…人によって違って当たり前。
生きるために働くのか、働くために生きるのか…色々考えさせられました。
どちらがいいとか悪いとかは、もちろん決められないし、決めるべきではない。その時の状況でどちらも経験することもあるかもしれないし…。

物語は魅力的な人物ばかりで、サクサク読み進められます。
個人的には、三章の「旧友」が好きです。彰子のような妻になりたい。

主人公真介と年上の恋人陽子の関係性も好ましい。


続編「借金取りの王子」まで読了。

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感想投稿日 : 2014年12月23日
本棚登録日 : 2014年12月23日

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