屍の街,半人間 (講談社文芸文庫 おG 1)

著者 :
  • 講談社 (1995年7月1日発売)
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感想 : 5
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原民喜とは対照的な仕方で、「屍の街」のありさまを凝視し、それをもたらしたものを突き止めようとする意志に貫かれた作品。併録された、生き残ることの苦しみと、苦しむ者たちに注がれる視線を内側から抉るように見据える「半人間」も印象深い。ただ、両者を貫く怒りのこもった意志は、被爆以前の大田においてそうだったように、「日本」を語ることとあまりにも親和的である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2010年11月8日
読了日 : 2010年11月8日
本棚登録日 : 2010年11月8日

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