不死のワンダーランド 増補新版

著者 :
  • 青土社 (2002年9月1日発売)
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感想 : 2
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学生時代に読んだ本書を、著者の講演へ向けて再読。人が死ぬことができない世界を、またそのような世界で固有の死を取り戻すことの危うさを、これほど早くから見通していたことにあらためて驚かされる。脳死問題などについても先見の明がある。死ぬことのできない世界に踏み止まり、自己完結することのない生を生きる地上の思考と分有の思考を、ハイデガー、ブランショ、レヴィナスらを論じつつ、自在に展開する本書の議論は、『戦争論』や『理性の探求』などに示される著者の思考の基本的なスタンスを示すもの。その議論を総括する論考を加えた増補新版。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2010年12月30日
読了日 : 2010年12月30日
本棚登録日 : 2010年12月30日

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