世界のありとあらゆる文字を取り上げ、その進化・変遷・栄枯盛衰を紹介する本。
オリジナルは1993年刊行。そこそこ昔であるのと、企画の立ち上げから実際に本になるまで長いスパンがあったらしく、その間の研究でも変わったことがあるだろうというので、決して最新の研究成果を反映するものではない点には注意が必要。それはそれとして、1冊で扱うものの豊富さはやはり魅力。言語だけでなく、文字が著されるモノとの関わりから、考古学や美術、歴史、政治のような多くの領域も覗いていける。
論述が時おり上手くないかもしれない。ブレているというのか、今そんな話してたっけ、となることがあった。編者が協力を仰いだ人の発言「この本から私の名を外して欲しい」の意図がちょっと気になる。研究者からの評価はあまり高くないのだろうか。
元のパスパ文字のところに中野美代子の名前が見える。
読書状況:読み終わった
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事典
- 感想投稿日 : 2023年2月25日
- 読了日 : 2023年1月4日
- 本棚登録日 : 2023年2月12日
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