著者は在中国日本大使館で働いていたことがあり、著者の中国滞在期の実経験による、具体的な中国経済についての話が大部分を占める。
中国経済について述べながら、日本の経済の叱咤しつつ日本へのエールを送っているといった感じを受ける。
日中関係における政治的な問題点を、経験や人間的関係においてもっと改善できるのではないかという提案をしている点で面白いし、共感のできる本であると思う。
でも、この本は日本のビジネスマン、企業家が読む本なのかなと思う。政治、国際関係のレポートを書くための資料としてはあまり使えないかもしれない・・・と思った。
ので、満足度はイマイチ。
中国でのビジネスを考えている人や、中国の驚異的に台頭する経済に不安を覚える人、日本経済に対して不満を持っている人が読むと、いいのかもしれない。文章はさほど固くなく読みやすい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
学術:中国、日中政治
- 感想投稿日 : 2005年12月4日
- 読了日 : 2005年12月4日
- 本棚登録日 : 2005年12月4日
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