國弘流英語の話しかた

著者 :
  • TTJ・たちばな出版 (1999年12月25日発売)
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感想 : 31
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同時通訳の神様と呼ばれる国弘先生の著書。

すでに英語が苦手だった高校時代に、ふと手に取り、そして深く感動した本を再読してみた。

まず英語の習得のためには、低努力で「自然に」英語が出来るようになるというような教材は眉唾物であり、地道で継続した多大なる努力が必要であるということをご自分の経験を引いてお書きになっているのだが、これがまたすごい説得力を持っている。
確かに先生は英語のプロであり、一般人である私たちが先生ほどの努力を英語に集中させるということは難しいだろう。しかし、これまでの自分の語学勉強に対する取り組みに大いなる反省をするには十分である。(私は高校のときも反省し、そして再読しながらまた反省してしまった。成長がない・・・)
しかしそれでいて、愚直な、まさに愚公山を移す、のような勉強方法を行うことによって英語力を伸ばすことができるという話は、当たり前のことのように思われるが非常な説得力と、また希望をもたらしてくれる。

いわゆる学校の英語の授業や入試の英語の点数をあげるための勉強としては明らかに不適切、というか合っていないけれど本当に英語ができるようになるためには一度この本の勉強法を実行してみる価値はあると思う。

この本に載せられている参考文献の多くは、現在は絶版になったようなものが多く、内容自体も昔のものであるが、この説得力と英語に対する執念は今に通じると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2006年3月17日
読了日 : 2006年3月17日
本棚登録日 : 2006年3月17日

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