昭和天皇の終戦史 (岩波新書 新赤版 257)

著者 :
  • 岩波書店 (1992年12月21日発売)
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日中戦争から太平洋戦争における昭和天皇(と宮中Gr)の戦争責任を具体的に指摘(日中戦争への責任の無自覚・無関心?、昭和天皇が口実とする立憲君主の前提となる議会制度の機能不全や、御前会議以前の下問時の意見など)することで批判する一方、近衛文麿を高く評価している書物には初めて出会った。
著者が研究者としてどういった立ち位置にいるかは知らないが、昭和天皇の死後3年程度でこれほど天皇の戦争責任に突っ込んだ書物が発行されていたとは驚きである。現在、これよりかなりトーンダウンして戦争責任について書く書物にすら時代は変わったなと最近感じていただけに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2009年に読んだ本
感想投稿日 : 2011年12月18日
読了日 : 2009年8月9日
本棚登録日 : 2011年12月18日

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