シミタツらしいストレートなハードボイルド小説だ。しかもシミタツ初の時代小説ときた。良いです。小説そのものも良いが、何よりも題名(あをにさうらふ)がすばらしいではないか。「青に候」とは若いということ、同時に未熟ということでもある。しかし、若いだけに考えに、行動に打算がない。未熟故に悩みながらも、自分がそうあるべきと信じた道に突き進む強さがある。そこにある危うさに読者は惹かれる。
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- 感想投稿日 : 2009年10月14日
- 読了日 : 2009年10月14日
- 本棚登録日 : 2009年10月14日
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