世の中には色々な職業がある。そんな中、西洋社会で実際存在していた一風変わった職業が紹介されている。歴史上の物かと思っていたら、著書で取り上げられている職業の多くが第2次世界大戦終了まで存在していたとあり驚いた。
職業を通して当時の生活がどのようなものか「垣間見せてくれる窓」と著者が述べている。コーヒー嗅ぎ担当兵、蝋燭の芯切り係、砂売り、輿担ぎなど様々な職業が紹介されている。
コーヒー嗅ぎ担当兵は、プロイセンのフリードリッヒ大王に任命された老練兵を動員して、税金を払うのがイヤで隠しているコーヒーを嗅ぎ分けた。言って見れば、「マルサの老人たち」だ。当然、人々からは嫌われていたが、もっと嫌われていた職業があった。それは、カツラの臭い嗅ぎ。今の時代にいたら、カツラを付けていると疑惑になっているあの司会者も戦々恐々としていることだろう。
奇妙な職業がこれからも生まれるのだろうか。それが気になる。そしてその奇妙な職業がロボットに取って代わられる可能性があるのかどうかも気になる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年9月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年9月16日
みんなの感想をみる