本書は、江戸や明治に誕生した、いわゆる伝統名薬40のルーツを紹介するものである。製造法から効果効能、さらに販売所まで網羅した一冊。
本書に登場する薬を検索してみると、地元の薬局でしか売っていない薬もあれば、ネットから取り寄せられる薬もあって、そんなこんなも調べつつ、予想以上に楽しい読書だった。それらの薬の中には、薬事法の制限を受け、成分を変えて存続しているものもある。この時代、さすがに“万病に効く”と謳うわけにはいかない。
てっきり漢方薬だと思っていたあの薬やあの薬のルーツが、実は蘭方医学だったと知ったときは驚いた。それにしても世の中には知らない伝統薬が結構あるんだなあ。
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- 感想投稿日 : 2024年1月27日
- 読了日 : 2023年12月4日
- 本棚登録日 : 2023年12月4日
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