アウトドア・ハードボイルド派の著者は,元々はノンフィクションのルポライターであったようだが,その後,小説家として河童,天狗,龍・・・と次々に日本古来の伝説上の動物を題材に取り上げてきた。それらを読んできた私としては,書店で同じ著者の短編集ということで,購入してみた。
まぁ,まずまずというところだろうか。
冒頭の一遍は,多少読み応えがあるが,あとは比較妥当にできばえに落ち着いていて,まぁそこそこに面白い。この作家の醍醐味は実際にいる動物を幻想上の動物として描くことである。その点からは全体を通してまずまずというところかと思う(ねたばれになるので余り個別に詳しくは書きづらい)。
なお,表紙のイメージが繊細で元々この作家のタッチと会わないような気がする。この表紙につられる読者にはこの作風は合わないかもしれない・・と感じた。
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- 感想投稿日 : 2010年2月26日
- 本棚登録日 : 2010年2月26日
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