一言で言うならは、すさまじい本です。
これほど力のある作品と出会えることは、一生のうちにそうたくさんはないだろうと思うほどです。
作品に描かれることになるテーマもさることながら、最初から最後まで、ことごとく予想を裏切る展開が続き、特に後半は息をするのを忘れそうになります。
情景・心理描写の生々しさも、自分がその世界に飲み込まれたような感覚になります。
最初にどんな事件であったか、表面的な事実は語られている、いわゆる「サスペンス」でありながら、これほど最後の最後まで真相が分からず先へ進まずにいられない作品には出会ったことがありません。
直木賞受賞という事実が霞んで見えるほどのとてつもない傑作です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月27日
- 読了日 : 2022年1月27日
- 本棚登録日 : 2022年1月4日
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