書名のインパクトで手に取った一冊。不勉強で著者の功績もよく知らない。
中世、処刑は共同体の傷を治す儀式・供犠・祭祀であり、都市の擡頭とともに刑吏という職業が生まれたという内容。
市民から賤視・蔑視されるも給料は良く裕福であったという。
本書後半に次のようにある。
刑吏が蔑視されたのは倫理観や同時の人はヒューマニズムに欠けていたと回答するのは簡単だが、共同体が崩壊したという点を見逃してはならない。
犯罪とは社会的な規範の元で定義される。時代が変われば罪ではない犯罪もある。犯罪は社会のほころびから生まれるもので、罪を個人の責任に全て科しそれでほころびを無視するのは個人主義の陥穽に陥っている。
現代までこの流れは繋がっているという。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2013年12月20日
- 読了日 : 2013年12月20日
- 本棚登録日 : 2013年11月28日
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