神と人をつなぐ宇宙の大法則 (理論物理学vs仏教哲学)

  • マキノ出版 (2016年12月15日発売)
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「神と人をつなぐ宇宙の大法則」保江邦夫・稲葉耶季

調和を崩して初めて生まれたのが宇宙。

対称性が壊れた場所には、対称性を復旧しようとする作用が働く。

宇宙は再び完全調和に向かっている。

宇宙が生まれる前にあったのは無。完全なる調和だが、それは退屈極まりないものだった。完全調和は、壊れている宇宙を見たくなった。

我々人間も元々完全調和の一部。

地球の生命は、岩からでた放射線中のβ線(電子)によりアミノ酸が融合してタンパク質が生まれた。

放射線のないクリーンな第一世代の星々には、電気現象がないので恐らく生命は生まれない。

第一世代の星々は、水素のみが存在した状態で大きくなった後、核融合反応が限界に達し、大爆発を起こし放射性物質を撒き散らした。この残骸が再び重力で引き合って固まったのが第二世代の星々である太陽や地球。

滅多に起こらない現象が何回か続けて起きる時は、3回起こるのが一番多い事が数学的に証明されている。ポアソンの法則。

完全調和の世界で自発的な破れが生じる時、1回から数回同時(1次元-多次元)に破れるが、3回同時(3次元)に敗れる事が一番多い。湯川秀樹博士は、この完全調和の破れを「素領域」と名付けた。「素領域理論。」

素領域の主体となる3次元素領域は、10のマイナス37乗センチメートル以下と極めて小さなもの。

身体は60兆個の細胞が集まって出来ているが、宇宙空間も素領域が集まって出来ている。素領域とは宇宙の細胞のようなもの。

素領域は例えるならビールの泡のようなもの。液体部分は完全調和。

完全調和が破れて生まれた素領域の中で調和を復活させようとするエネルギーが素粒子。

人は死ぬとある程度の時間をかけて完全調和に戻る。

肉体に霊魂が宿るのではなく、霊魂に肉体が宿る。

人間が生まれる時は、空の素領域に先ず霊魂が作られる。この霊魂は完全調和の一部であり鋳型のようなもの。そこに素粒子が回ってきて、肉体が生まれる。受精ではなく、受肉。

西洋的医療は、素粒子にエネルギーをぶつける為副作用が生まれる。
スピリチュアル医療とは素領域に働きかける。

日本人は日本人が出したものは認めない。外国人が出したものに飛びつく。

死者が残した漂う自我体に水分子の電子がはまると幽霊に見える。

肉体にではなく、霊魂には以下の素粒子が入る層がある。
エーテル体、、生命の大元、雛形
アストラル体、、7-12歳。感情が出来る。
メンタル体、、13-18歳
コーザル体、、ここまでは完全調和と繋がっている。
自我体、、、20歳前後。脳が活性化してエネルギーを与えてしまう層。自他を分離するもの。この自我体を作らせない事が大事。

愛は自我を除く事。無我の境地。

自分が自由意志でやってるつもりのものも、素領域と素領域の間の相互作用で決まっている。つまり、愛で決まっているので、愛で相互作用に影響を与えられる。

魂に属性はなく全部同じもの。つまり個体としての輪廻転生は存在しない。過去生の記憶は完全調和が持っているものを部分的に持たされただけ。

死ぬ時に徐々に全体に融合していくように、生まれる時も徐々に個別性を持っていく可能性がある。

人間の脳にある100兆個の脳神経細胞の活動から、絶えず大量の思考や雑念が発生しているが、これらを全て統合し、「自分である」とする力は、自分の脳神経の働きだけでは生み出せない。「バインディングプロブレム」そこで、最近ではそれを外部、つまり全体や神が与えてくれていると考えるようになっている。

この世界は完全調和が刺激を求めて生み出したもの。つまり、誰もが日々好きな事をして退屈しないで過ごす事が一番大切な事。自分が最も好き放題にしている時、完全調和が最も喜ぶ。

「自分たちが空間と思っているものには見えない実体があり、それは愛である。」岡潔

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物理
感想投稿日 : 2017年12月27日
読了日 : 2017年12月27日
本棚登録日 : 2017年12月27日

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