ある夜、オッドのもとに知り合いの医者の霊が現れた。
医者の家にいくと、彼は惨殺され、息子は連れ攫われていた。
オッドは、一人友達でもあるその息子の行方を追う。
息子は、骨形成不全症という難病だという設定がなんとも切ない。
その病ゆえに、オッドは警察の協力を拒否し、息子@ダニーはこの事件の種を招き、オッドと自分自身を八方塞がりの状況に追いこんでしまった。
いや、病が原因というのは違うのかもしれない。
万事は、些細なきっかけでビリヤードのように、ピンボールのようにはじかれ、はじき、事態をコントロールできないところにもっていってしまうものだ。
それは、ダニーのせいでもオッドのせいでも、ない。
親に虐待された子供であるオッドにとって、世界が壊れているのは自分のでせいではないと受け入れるのが難しい。
死んだ恋人の存在を支えに、生きることを選んだ彼にエールを送りたい。
読書状況:読み終わった
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翻訳作者名 カ~コ
- 感想投稿日 : 2010年6月27日
- 読了日 : 2010年6月27日
- 本棚登録日 : 2010年5月27日
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