他の高杉晋作の本を読んでいないので、何とも言えないが、この本に限って言えば、ストーリー性は非常に優れ、高杉晋作という人物が丁寧に書かれており、すごくオススメしたい一冊。
この本では、あたかも自分が高杉晋作になったつもりに、主観的に物語を読まされてしまう。つまり物語に引き込む力が強い本。
何でそんなに引き込まれてしまうのか?
これは、物語と平行して読まれる晋作の「七言絶句」のおかげだろう。
高杉晋作は豪快なエピソードを中心に語られることが多いが「七言絶句」のおかげで晋作のナイーブな一面であったり、焦燥感だったり、多幸感だったり豪快な人物とは裏腹に、至って普通の人間臭さを深く感じることが出来る。
その"豪快"と"普通の人間臭さ"のギャップが、この人物の魅力の1つなのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年11月23日
- 読了日 : 2016年11月27日
- 本棚登録日 : 2016年11月23日
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