俳句の世界 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (1994年12月27日発売)
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俳句を「叙述しない表現」、「無言の表現」と位置づけ、連歌と俳諧の違いから昭和の俳句までを概観。芭蕉、蕪村をはじめ、有名無名の人物の作品を取り上げ、時にユーモラスに、時になたをふるうように評釈する。底本の初版は1952年と大分古いが、今後もかれの俳諧・俳句論は色褪せることはないだろう。「菫ほどな小さき人に生まれたし 漱石」文中、私が最も心打たれた作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年3月4日
読了日 : 2019年3月4日
本棚登録日 : 2018年9月2日

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