創作童話シリーズとなっているが、大人が読んでも充分に楽しめる内容となっていると思う。
むしろ子供にはちょっと難しい言葉使いとかも使用しているような気もする。
マッドガイド・ウォーターという三日月湖の岸辺に住む生き物たちの物語。
生き物の中には勿論人間も含まれる。
命あるものを殺して食することの葛藤や、大きい人(人間のこと)による自然への干渉、それに伴う環境破壊、そういった諸問題が随所に出てくる。
勿論、答えは用意されてはいないけれど、それは読者である我々が、本書に登場してくる命ある者たちと一緒になって考えるべきことなのだろう。
いずれ続編が発表されるはずなので、是非そちらも読んでみたいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
梨木果歩
- 感想投稿日 : 2018年1月4日
- 読了日 : 2022年11月24日
- 本棚登録日 : 2018年1月4日
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