文庫発売日に買いに行って速攻読み終えておいてあれですが、そろそろ読者も作者も惰性になってきたような(苦笑)
今回は、若だんなの元へ偶然届いた「助けてください」という木札と「雛小町選び」をきっかけに起こる騒動の連作。最近のシリーズの中ではドタバタ感が強くシリアス要素ひかえめだった印象なので、それなりに楽しくは読めましたが、謎解き要素としては相変わらず軽い。伏線がわかりやすいので若だんなより先に真相わかっちゃうので、推理をする若だんなが賢いというよりは、仁吉さんと佐助さんがバカに見えてしまう。
ちょっと読書量が多いだけの素人がえらそうなことを言いますが、この作者は文章自体はあまり上手くも巧くもないと思っているので、キャラクターの魅力だけで牽引してきたこのシリーズで、せっかく個性的なキャラクターが揃っているのに、彼らが自由に動くというよりは、筋書きに合わせたセリフを都合よく言わされてるだけ感が強いのは非常に勿体ないと思います。
とか言いつつ、結局この先もずっと読んじゃうんだろうけど(笑)
「ろくでなしの船箪笥」「ばくのふだ」「ひなこまち」「さくらがり」「河童の秘薬」
読書状況:読み終わった
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>は行
- 感想投稿日 : 2014年12月1日
- 読了日 : 2014年11月29日
- 本棚登録日 : 2014年12月1日
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