指輪物語 (3) (評論社文庫)

  • 評論社 (1992年7月1日発売)
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再読中。エルロンドとガンダルフの助けにより黒の乗手を撃退、命からがら裂け谷に逃げ延びたホビットたち。負傷のせいで意識不明だったフロドも目を覚まし回復、エルロンドの館でもてなされる。その晩の宴会でフロドはエルロンドの娘エルウィンや、かつてビルボの冒険に同行したドワーフのグローインと会い、さらにビルボとも17年ぶりに再会。

翌日、エルロンドの会議が開かれ、現在中つ国に危機をもたらしている一つの指輪について参加者たちが証言する。ビルボはかつての冒険を、フロドはここまでの旅路を語り、グローインは黒の乗手がドワーフの元にもビルボを探して現れたことを報告、ガンダルフはアラゴルンと共にゴクリを探し出して尋問しその指輪がかつて冥王サウロンのものだった一つの指輪だと確信にいたるも、調査の過程でまさかの、賢者たちの主導者的立場にある白のサルマンの裏切りがあったことを告げる。

闇の森のスランドゥイルの息子レゴラスは、アラゴルンから監視するよう預かったゴクリが脱走したことを報告。人間の国ゴンドールの執政デネソールの長男ボロミアは、ゴンドールがサウロン側の攻撃にあいなんとか持ちこたえている現状を訴え援軍を要請する。

一同はフロドの持つ指輪の処分について議論し、最終的にその指輪はサウロンの本拠地モルドールにある火の山で滅するしかないという結論に。そしてその目的を果たすための旅のメンバーを、黒の乗手=指輪の幽鬼ナズグルと同じ9人選ぶことをエルロンドは提案する。選ばれたのはフロド、サム、先導役のガンダルフ、ドワーフ代表としてグローインの息子ギムリ、エルフを代表してレゴラス、人間代表はアラゴルンとボロミア、あとの二人は立候補したメリーとピピンが選ばれる。

一行は二か月後出発、なんとか霧ふり山脈までたどりつくも、吹雪にあい山越えを断念、危険な地下の坑道モリアを経由せざるを得なくなる。入り口の呪文をガンダルフが解き、湖の魔物の手からフロドはかろうじて逃げる。一行はモリアを抜け、そこでバーリンの墓碑をみつけた。


いよいよ旅の仲間が終結!レゴラスやギムリ、ボロミアも加わってようやく主要キャラクターが出揃うワクワク感。レゴラスはエルフなので、他のメンツが吹雪に凍えていようが疲労困憊していようがおかまいなくいつでも元気溌剌、ややノーテンキ(笑)エルフとドワーフは不仲なのでギムリとはやや反目中。ボロミアさんは基本的に真面目、育ちが良いので意外と紳士で、率先して小さい人たちを背負って移動したりしてくれるので優しい(エルフは自分だけぴょんぴょん行っちゃう・笑)

映画化キャストが決まったとき、主要キャストは文句なしだった中、エルロンドのヒューゴ・ウィーヴィングだけ若干ブーイングがあったように記憶してるんですが(直前にマトリックスのヒットがありあまりにもエージェントスミスの印象が強かったからかと)演技力の問題じゃなくて単純にビジュアル的に不老不死全員美形のエルフのイメージとはちょっと違うよなとは思う。あと双子の息子エルラダンとエルロヒアは映画には出番すらなかったのでそれもちょっとしょんぼりしたっけ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ○トールキン
感想投稿日 : 2020年2月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月8日

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