いつものようにほろほろと酒を飲み、ことばを交わし、呪や鬼と対峙する博雅と晴明。永久機関のようにいつまでも同じように繰り返していくだけのふたりのやりとりは、同じ花が二度と咲かないように、同じ風が二度と吹かないように、やはり毎回違っている。とくに今回、当たり前のように彼らも少しずつ齢を重ねて年をとっているんだと実感した。具体的にそのような描写があるわけではないが、確かにそう感じさせるものが本作にはある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年12月9日
- 読了日 : 2012年12月9日
- 本棚登録日 : 2012年12月9日
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