もう10年以上前になる。日本にJリーグが開設された、まさにその日のことを、私はなぜかはっきりと覚えている。
調べたら、詳細な日時も分かった。1993年5月15日に行われたヴェルディ川崎対横浜マリノスだ。
サッカーのこともほとんど分からなかった私であるが、さすがに、にわかサッカーファンとなる。そして、この試合を、ソフトバンクの社内のテレビで多くの仲間と観戦していた。
すんません。覚えているといっても、そんだけだ。
さて、この中村俊輔という選手。もちろん、スーパースターだということもよく知っていた。ただ、2002年の日韓ワールドカップにおいて、トルシエ監督から評価されず、確実とも言われた日本代表に呼ばれなかった。
そんなことはどうでもいいのだが、私は、そのときのトルシエ監督の中村俊輔に対する言葉、「ワールドカップは家で見ていろ」は強烈に印象に残っている。
それ以来、この選手の言動には自然、関心が向くようになる。
もっとも、「関心がある」程度で、サッカー選手の本なんか買わない。この本、ホントに(まちがいなくホントだろうが)中村俊輔が書き溜めたものであるならば、私は、この選手に対する見方を改めなければならない。いや、もう改めている。
実力がありながら、りーダーから、厳しき落第の烙印を押されたかわいそうな選手から、自分の問題意識の中で、自分の立場を考え、自分の能力で来るべき機会を見据え、しかも、その準備ができる選手へと。
サッカー選手はもちろん、他のスポーツに取り組んでいる若い人、さらには、スポーツ選手以外の人にも、大いに参考になる。
私も、広貴に読ませたし、広貴もしっかり目を通したようだ。ただ、なかなか、実行できていない。
やっぱ、そこが中村俊輔の凡人と違うところか。広貴をそのように育てていくこと(見守っていくこと)も、親としての私の責任。
- 感想投稿日 : 2010年9月30日
- 本棚登録日 : 2010年5月7日
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