天離り果つる国(上) (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所 (2023年8月8日発売)
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感想 : 9
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 飛騨の「幻の城」を織田信長の魔の手から守るため、竹中半兵衛の愛弟子、津田七龍太が姫とともに立ち向かう。

 これまでたくさんの戦国時代の作品を読んできましたが、今まで注目したこともない、この飛騨の城を舞台にした、まさに血沸き肉躍る作品に出会えたことに、とても幸運を感じました。

 この戦国時代のちっぽけな地を中心に、信長や秀吉、家康といった戦国武将たちが歴史を作っていく様が描かれるという、小説の醍醐味を思う存分感じることができました。

 また、主人公の津田七龍太は、架空の人物と思われますが、まさに読者の理想の人物であり、主人公に感情移入しながら歴史を味わうことができました。

 さらに、歴史をなぞるだけでなく、剣劇や恋愛の要素も組み入れられ、一級の娯楽作品になっていると言えます。

 飛騨の城と七龍太、姫たちの運命がどのような結末を迎えるのか、下巻が楽しみでしょうがありません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説・歴史小説
感想投稿日 : 2023年9月24日
読了日 : 2023年9月24日
本棚登録日 : 2023年9月24日

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