お父さんに焦点を当てた短編集。
ほっこりするお話もあれば、少しぞっとするお話、じわぁっと心にしみるお話もありでした。いろんなお父さんがいておもしろかったです。
「ミミズク図書館」での子どもの頃のお父さんの秘密の思い出にわくわくしました。そして時を経て、スキー場でのエピソード。思わずにっこりしてしまいました。
「ザクロの木の下で」の鬼子母神信仰と父母の秘密、兄妹の思い出、ザクロの木の下で起こる不思議な出来事。日暮れ時に湧くものさみしさ、なぜか家族が恋しくなる気持ちってすごくわかるなぁと思いながら読みました。あたたかいお話です。
「鏡よ、鏡……」のお父さんの頑張りに、子どもへの愛情に、どこか可笑しいのに胸を締め付けられました。
「ザクロの木の下で」「鏡よ、鏡……」は解説に書かれていた、痛いのにあたたかく救われているという言葉がすごく的を得ているなと思いました。
「木積み村」の読後のゾッと感はハンパなかったです!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
短編集/連作短編
- 感想投稿日 : 2014年2月15日
- 読了日 : 2014年1月29日
- 本棚登録日 : 2014年1月22日
みんなの感想をみる