安積班シリーズを最新刊まで読了したので、次なるシリーズへということでSTシリーズに触手を伸ばしてみることに。安積班シリーズの一作に青山翔が登場し、その飄々としていながら持前の心理学に関する知見をベースにした鋭いプロファイルを展開するギャップがおもしろそうだったので、このシリーズに興味を持ちました。
警視庁に設立された科学特捜班(ST)に属する5人がキャリア警部とともに事件を追う、5人それぞれが特殊能力を持っており、事件解決に一役買う、という設定。それゆえ安積班シリーズや隠蔽捜査シリーズに見られたような刑事そのものを軸にした人間ドラマは鳴りを潜めているように感じました。
終盤まではSTの面々による確固たる推理が明かされるわけでもなく、途中途中でまったく事件に関係ないと思われる人物が登場するなど(最終的には重要人物でしたが)、クライマックスにたどり着くまで若干退屈な面もありましたが、最後の捕り物のあたりは一気に緊迫感も高まり楽しめました。
ひとまず2作目以降にも期待。
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- 感想投稿日 : 2020年11月30日
- 読了日 : 2020年11月27日
- 本棚登録日 : 2020年11月26日
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