コンピューター、ネットワークを本当の意味で活用して、生徒中心の教育に切り替える。個を尊重し、カリキュラムを自由にカスタマイズし、ネットワークを駆使して地域性からも脱却する事が必要であると提言している。その為には教育にまつわる関係組織の変革にまでてをつけなければならないことにまで言及している。
本書は、クリステンセン氏のイノベーション・シリーズの実践編としてとらえることができる。ドラッカーの『マネジメント』に対する『もしドラ』的な存在。『もしドラ』ほど物語が中心にはなっていないが、学校i教育という身近かつ慢性的な問題を取り上げる事により、イノベーションの考え方がより理解しやすくなっている。
また、本書の内容は学校教育に留まらず、個の能力を如何に伸ばしていくかという企業内における人材育成の方法にも応用ができると感じた。当然ながら、学校教育変革に付随する組織構造の変革と同様な変革も企業に求められるのであろう。
本書はイノベーションシリーズの中では取り上げられる機会が少ない本であるが、理解を深める副読本としては良書の範疇に入ると思う。
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- 感想投稿日 : 2013年3月16日
- 読了日 : 2013年3月16日
- 本棚登録日 : 2012年7月14日
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