潤一郎ラビリンス (1) (中公文庫 た 30-29)

著者 :
制作 : 千葉俊二 
  • 中央公論新社 (1998年5月18日発売)
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本棚登録 : 172
感想 : 17
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この時代にこの内容を書いていることに驚く。ほぼ全編、変態的な登場人物が倒錯した思考、性癖を語る。初期短編集とのことなのだが、谷崎潤一郎の筆力もさることながら初期衝動のような欲望の噴出を形にしているように思う。情報が少ない時代だからこそ、体の内側で鬱々と発酵した黒い欲望を抑えきれずに噴出させている。読みごたえのある短編集。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月24日
読了日 : 2016年3月24日
本棚登録日 : 2016年3月24日

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