仮想空間計画 (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (1999年7月16日発売)
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本棚登録 : 256
感想 : 22
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読む人によって評価が分かれるかもしれない。登場人物の置かれる立場(舞台)が、章ごとに飛んでしまうので、そこが読みにくいというか迷子になりそうなところだった。読み進めれば、これも演出の一つなのだと分かると、面白くなっていく。むしろ、舞台がコロコロ変わることによって、SF的リアルさが増す。読者が迷うというのは描写が見事だということに他ならないと感じた。物語の視点が仮想空間にあるのか、現実世界にあるのか気を付けながら読むと、迷わずに楽しめるだろう。でも作者には騙されるのだろうな。まあ騙された方が楽しいので、穿った見方をせずに素直に読めばいいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2016年2月7日
読了日 : 2016年2月1日
本棚登録日 : 2016年1月9日

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