ドグラ・マグラ読んだこと無いけどドグラ・マグラみたいだなと感じた。作中作というか、訳注や資料までも作品というか。
映画も見てないけど、いつか見たいと思ってる。死んだ女性の頭に赤ん坊の脳を入れて生まれ変わった女性が世界を周りさまざまな男性と付き合う性に奔放な話。自分らしさの話。自我の話。だと思っていたので読んでみると驚いた。
映画だとどうなってるかわからないけど、脳ミソのところはフィクション。まじかよ。
でもそれはどっちの言い分を信じるかの話なので。
ベラが結婚しようとした日に父親や前の夫が押し掛けてきて、追い払うところ好き。
キャンドルから見たベラ、弁護士のダンカンからみたベラ、キャンドルが書いた文章内でのベラの手紙内でのベラの様子など好きだな。
見た目は大人の女性でも子供のような知能や振る舞いや無邪気さが良いとされてるのはヘドが出るけど。キャンドルが書くベラの様子は、生き生きと思うがままに振る舞ってるようにしているが、結局のところは子供だと見なしており、妻としての役目も果たさせているところがヘドが出る。
でも面白かった。哀れなるものとはなにかとみんな考えるようだが、自分はそこまで考えなかったな。なにに自分は哀れむか下に見るかの話じゃないかなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年4月8日
- 読了日 : 2024年4月8日
- 本棚登録日 : 2024年4月8日
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