山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫 緑 145-1)

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  • 岩波書店 (1994年7月18日発売)
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大学生になって読むと高校の教科書ではなんの感想も抱かなかった山月記にこんなにも心が動かされるのか。
ー己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。ー
そう、虎というのはあくまで比喩であり、伝えるための手段として使われているのだ。言われてみれば自分の身の回りにもすでに虎になりかけていたり、あるいは他の動物になっていたりする人はいるのかも。
いやー、実に簡潔明瞭な文。素晴らしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年7月5日
読了日 : 2015年7月6日
本棚登録日 : 2015年7月5日

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