ちはやぶる神のめざめの―篁破幻草子 (角川ティーンズルビー文庫 30-2)

著者 :
  • KADOKAWA (2000年12月1日発売)
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感想 : 3
3

小野篁&橘融のオカルトファンタジー第2巻

読了日:2008.06.22
分 類:ライトノベル
ページ:224P
価 格:438円
発行日:2001年1月発行
出版社:角川ティーンズルビー文庫
評 定:★★+


●作品データ●
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主人公 : 小野 篁(橘 融)
語り口 : 3人称
ジャンル : ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : 歴史オカルト
結 末 : 次巻に続く
イラスト : 四位広猫
デザイン : BELL'S
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---【100字紹介】---------------------------
ときは平安のはじめ。昼間は宮廷貴族たちの憧れの君、
夜は閻羅王直属の妖怪退治人、十七歳の小野篁。
数十年ぶりに封印を解かれて祟り神となった荒らぶる神から、
都を守りきれるか?歴史系オカルトファンタジー第2巻
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シリーズ第2巻です。今回は2本立て。短編「うばたまの闇に月鏡」と、表題作「ちはやぶる神のめざめの」。表題作は、中編くらいでしょうか。

「うばたまの…」は、小野篁を恋い慕う余りに臥せってしまった女房の話。というか、小野篁の親友である、橘融の受難話?橘融、とっても良い人なのに、何だか扱いが可哀想です…。そもそも本当に親友なのか!?くらいには。

「ちはやぶる…」は強大な敵、登場です。国が傾きそうなほどに。「橘」の秘密が明らかになったり、融君に思わせぶりなことを周りが言ったり…。それに関しては、きっと後の巻への伏線ということで(多分)。前巻で、何となく凄いかもしれない…?と思っていたあの人が大活躍のお話でした。禁鬼たちも活躍します。

魅力的なキャラクタが多数登場します。少女漫画風ですけれども。(線の細いキャラが多い。)ただ、全体的にまだキャラを活かしきれていない感じなのが残念。用意された素材は素敵なので、今後の巻で是非もっと描ききって頂きたいなと期待しつつ。


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文章・描写 :★★+
展開・結末 :★★+
キャラクタ :★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…安倍 昌浩

「…篁、そろそろその顔をやめないと、眉間のしわがかたまってしまうぞ」
「のぞむところです」              (今上帝、小野 篁)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2010年10月11日
読了日 : 2010年10月11日
本棚登録日 : 2010年10月11日

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