コールダー・ウォー: ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争

  • 草思社 (2015年5月14日発売)
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感想 : 5
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プーチンがとち狂ってからやたらこの本のコマーシャルが入ってきてつい借りてしまいました。わりとロシアン寄りの人がお薦めしているような気がするの不思議。まあ読むと8割方プーチンさんの話で写真のオバマさんなんてぜんぜん出てこない。

ウクライナ問題! ぜんぜん知りませんでした。1000年くらい前から揉めているらしいですが、近いところの話としてはノータリン・スターリンのホロドモールが分断を呼んでいるっぽい。そこにロシアンの石油を欲したナチス・ドイツが攻め込んできたので「行けヒトラー!」となっちゃったウクライナ人もいて今に至ると。

でもどうなんだろう? 戦争中だぁなにがホントかわからない。ただ間違いなく言えることはエネルギー問題。ロシアンたくさん持っているわけでねぇ、余裕あるはずなんだがなあ。この本が書かれた2014年までのプーチンさんは「世界制覇」できそうなんですよ。頭脳明晰の国益主義者でね。ヒーロー扱いしたくなっちゃう人がいても不思議じゃない。が、どっかで蹴躓いちゃった。体調問題からくる焦りなんでしょうかはたまた西側諸国による工作が効いたのでしょうか。いずれにしても酷い結末になりそう。

とかいってぜんぶ終わったら日本ひとり負けとかありそうで怖い。だってこの本ったら日本のことなんてあんまり書いてないけれど、こないだの我孫子さんの『少年時代』を『壮年時代』に書き換えたって感じなんだもん。つまりは核とエネルギー資源を持たなきゃ国として無理ってお話。食糧までも他国に頼る日本つらい。今こそお米と塩とジャガイモたくさんつくって備えて欲しいっていうのがあたしの正直な気持ち。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月22日
読了日 : 2022年4月22日
本棚登録日 : 2022年4月22日

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