高校一年生の楓は、寡黙な家具職人の祖父と二人暮らし。ふとした事からいじめが始まり、クラスから孤立しているのだが、祖父に心配されても打ち明けられずにいた。
ある日、祖父に嘘をついて飛び出した夕暮れの町で、「すみっこごはん」という看板を出している古びた一軒家を見つけた楓は、見知らぬ大人たちに誘われてその日の夕食を共にし、料理を教わりながら、少しずつ自分を取り戻してゆく。
うん、これは良かった!
終章で明かされた「すみっこごはん」がどうしてこのような場所になったのかという謎の答え、レシピノートの真実に、胸がいっぱいになる。
美味しいごはんにお腹を満たされて、心も体も癒される…という物語は大好物。
展開に驚きはさほどないけれど、素直に楽しめた。
成田名璃子さんは本作が2冊目。
1冊目がちょっと私には合わなかったので、出会いなおせて良かった。
てっきり完結だと思っていたら、続編もあるようだ。
読書状況:読み終わった
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国内作家
- 感想投稿日 : 2021年7月17日
- 読了日 : 2021年7月16日
- 本棚登録日 : 2021年7月17日
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