麗しのワルツは夏の香り (ライムブックス バ 2-2)

  • 原書房 (2013年6月10日発売)
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本棚登録 : 43
感想 : 9
3

ハクスタブルシリーズ2作目。
ヒロインは、ハクスタブル家の三女、キャサリン。ヒーローは社交界では、悪名高い放蕩者のモントフォード男爵ジャスパー。

25歳の彼が酔った勢いで了承した悪友たちとの賭けの内容は、「社交界にデビューしたばかりの若くて無垢なキャサリンを2週間以内に誘惑する。」というものでした。ジャスパーは彼女に上手く近づいたものの、純真無垢すぎる彼女に対して、罪悪感を覚え、全てを告白してしまいます。彼が仲間たちに、賭けは自分の負けだと宣言した為、彼女の貞操と評判は守られました。彼に淡い恋心を抱き始めていたキャサリンは気丈に振舞ったものの、傷ついていました。

2人は、3年後に再会。ジャスパーは気まずい思いを抱えながらも、彼女に接近せずにはいられません。そんな時、3年前の賭けに関する噂話があっという間に、社交界に広まってしまいます。2人は注目の的となり、お互いの名誉というよりは、お互いの家族を守る為に結婚を決断しなければならない状況に追い込まれてしまいます。

ジャスパーの何事にも「賭け」を結びつけて考えてしまうところは、おそらく悪気のないクセなのでしょうが、なんだか微妙だなぁ~と感じてしまったかな。
ついでに、年の離れた妹を溺愛しているジャスパーって、悪くないんですけど、あなたが手を出そうとしたのは、よそのお宅の末娘ですけどねぇってツッコミを入れてやりたかった…。
ヒロインのキャサリンは、割とヒーローに振り回されるあまり、情緒が安定していない感じがしたかな。まぁ、夢に描いていた望んで望まれて…というロマンチックな展開での結婚じゃなかったから、悲劇のヒロインチックな気分に浸ってしまうのは仕方ないのかもしれないけど…。
結婚後、女主人として、立派に振舞っていたところは好印象。

ヒロインのまたいとこであるコンスタンティンが前作に引き続き登場していたけれど、キャサリンとの結婚に関して、がっちり釘をさしてくれたところには惚れ惚れしてしまった。謎めいたところもあるけれど、気になるキャラです。彼がヒーローとして登場する話が早く読みたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロマンス小説
感想投稿日 : 2013年8月4日
読了日 : 2013年9月22日
本棚登録日 : 2013年8月4日

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