今更読んで、今更今までピンと来なかった「ロッテーシャとクリーオウが似ていた」というエピソードが腑に落ちました。マルカジットのこの滅茶苦茶な戦い方、クリーオウの滅茶苦茶な戦い方(そして不条理な勝ち方)にそっくりだ。クリーオウからラチェットが生まれたのって、そう考えるとすごく納得できる。
今まで秋田作品で繰り返されてきた「思考停止させる都合の良い万能な存在」が一見味方にという恐怖の事態。え、こいつ女神じゃないの? 違うの? いきなり出てきたとんでもないものと戦わされる羽目になりそうな三姉妹とマヨールの運命や如何に。
マルカジットは能力はラッツベインとラチェットが主みたいだけど、行動目的はエッジに一番影響を受けているっぽい?(ヴァンパイアを絶滅させたい欲求が強かったのはエッジだし) そしてカーロッタ様さすがの貫禄。
かつては斜に構えていたサルアは周囲諸共突っ走ってるし、大人たちが乾いた会話を続ける中で、ラッツベインがまさかの清涼剤。事態は終息……しないで、まだまだ危険のある世界が、それでも続いていくんだろうなあ。
最終巻を楽しみにしています。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
読書記録(小説)
- 感想投稿日 : 2013年11月11日
- 読了日 : 2013年11月11日
- 本棚登録日 : 2013年11月11日
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