おそらく今後100年、300年後も読まれ続けていくであろう『利己的な遺伝子』を著したリチャード・ドーキンスによる著者『進化とは何か』
リチャード・ドーキンス入門書としても読める本で、聴衆に向けた講義録を書籍にしたもの。
『利己的な遺伝子』とチャールズ・ダーウィンの『種の起源』と合わせて読めばより理解が深まるだろう。
面白いのは、神秘体験を論破しており、
いわゆる超能力やテレパシーなどが起こるロジックをロジカルに説明している。
科学という姿勢を大事にし、
やはりガリレオ・ガリレイなど事実を公表して終身刑になるなどの、真実を捻じ曲げる諸々の事柄に対しては断固として屈しない様が感じられる。
ゲーテも同じように神学が科学の発展を阻害したと批判しているが、観察による事実を通じて真実を見極めようとする態度には好意を感じる。
その信念に根拠はあるのか?
それともたまたま生まれ育ってきた環境からのことなのか?
ドーキンスもまた、
数ある古典本の人物達と同様に、常識という名の固定観念に揺さぶりをかけてくる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月31日
- 読了日 : 2019年1月31日
- 本棚登録日 : 2019年1月31日
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